トロッコ動物病院

長野県飯田市上郷黒田1011-1
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症例紹介:犬の抗がん剤治療

最初の症例紹介は、私の愛犬の『がん』について記述することにしました。
同じくがんと向き合っている飼主様の参考になればと思います。

「スタッフ紹介」のページにも載せました、ハイジ(ビーグル雑種)の腫瘍が明らかになったのは半年前のことです。

エコー

当時の超音波検査所見

名古屋で勤務していた私のところに、急に調子を崩した愛犬が信州から両親に連れられてきました。
当日の超音波検査にて腹腔内腫瘍が既に破裂していることが分かり(上図)、すぐに手術を行いました。
「見つけてあげるのが遅くなってごめんな」
そう言いながら、執刀したのを覚えています。

病理検査の結果は「血管肉腫」。
非常に悪性度の高い腫瘍です。また転移率が高く、抗がん剤への抵抗性も強い(つまり、あまり効かない)のが特徴です。

抗がん剤

ハイジとの抗がん剤の日々

それでも私は一日でも一緒にいたいと願い、外科手術後に抗がん剤投与を実施しました(補助的化学療法といいます)。
ドキソルビシン(アドリアマイシン)という薬剤を中心としたプロトコールです。
ハイジは点滴をすぐに咬みきってしまう困った子ですので(汗)、上図のようにずっと私が抱きながら点滴します。

大学時代に宮崎県都城市で拾ったハイジですが、忙しさの中であまり構ってあげられなかった負い目がある所為でしょうか、
抗がん剤治療は、そんな愛犬への罪滅ぼしをしているような気がしています。

ハイジ幼少期

子犬の頃のハイジと、大学生の私

もっとも、今では傍からは担癌患者とは気付かれないくらい元気に散歩をしているハイジです。
いつまで頑張ってくれるか分かりませんが、奇跡を信じています。

ただ、「もっと早期に見つけてあげられていたら」そう今でも悔やんでいます。
犬も人と同様に腫瘍が多い動物です、みなさんの愛犬も中高齢に差し掛かりましたら腫瘍の検査を受けられてはいかがでしょうか。