トロッコ動物病院

ブログ:「犬と暮らす」ということ

自粛生活が続く中、動物たちとの関係が見直されています。

動物とのふれあいは心が笑顔になるものです。

しかし安易な気持ちで飼育を始めると、悲しい結果を招くことになりかねません。

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭などはしっかりとした大人の管理が必要になります。

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子供は犬や猫の触り方を知りません。尻尾を掴んだり、正面から突然頭を触ろうとします。(触り方やふれあい方を少しずつ教えてあげてください)

また小さな子供は足取りがおぼつかなく、初めて小さな子供と触れ合うような犬にとっては不安やもしかしたら人間だと認知していないかもしれません。

犬が本気で咬まなくても少し力が入るだけで、それが大怪我に繋がる可能性があります。子供と犬を遊ばせる際は必ず、大人の眼が必要です。

犬の事を熟知している方になればなるほど、しっかりと訓練された犬であってもスイッチが入るかもしれない事を念頭に置き犬を管理し、家族として愛情を注いでいらっしゃるように感じます。

 

最後に犬が子供たちに危害を与えるニュースもありますが、その逆の方が圧倒的に多い事を忘れないでください。「子供が子犬を抱っこしていて落としてしまい、骨折」という事例も山のようにあります。その他にも犬のお世話を子供に全て任せ続けた事で犬が死亡した例もあります。

 

どちらの問題も犬や子供が悪者ではなく、しっかり管理できていなかった大人側に問題があるのではないでしょうか。

「犬は家族」いつからかそれは当たり前の時代になりました。images

家族の一員として犬を大切に育てる。犬にとってこれ以上の幸せはないと思います。ですが、犬を完全に人と同等に考える事は危険な事です。

犬は人ではなく、犬はあくまでも犬なのだという事を忘れてはいけません。

その上で家族として十分に滝のように愛情を注ぎ暮らしていただけたら、子供にとっても、犬にとっても良い影響を与え、日々の生活がより彩のある素晴らしいものになるのではないでしょうか。