犬の「車いす」をご存じでしょうか?
「車いす」というと、歩けなくなったから使用するものと思われがちかもしれません。
しかし犬の車いすの場合はリハビリを兼ねて使用されます。
車いす=車いすではなく、車いす=義肢という言葉が合っているかもしれません。
だからこそ一人ひとりの体型にあったオーダーメイドが推奨されています。
(当院は人間用の装具も手掛けている専門のスペシャリストと提携をしています)
当院でも、車いすを装着したわんちゃんがいます。
名前はコロンちゃん。可愛らしいミニチュア・ダックスの男の子です。
コロンちゃんはハンセンⅠ型と呼ばれる急性の椎間板ヘルニアを発症してしまいました。
内科治療によって改善したものの、「対不全麻痺」という両後肢の筋力と随意運動が低下した状態になってしまったため、リハビリテーションを兼ねて車いすを装着することになりました。
※椎間板ヘルニアについては「症例紹介のページ」で詳しく説明しています
走れる喜びのためと、そして少しでも良くなるための、リハビリを兼ねた車いす。
ご家族の温かい愛情です。
現在、犬の介護用品は改良が進み、車いす以外にもサポーターなど様々なものが提供できるようになりました。
そこには技師の方の熱い思いと、匠の技術があります。
コロンちゃん。リハビリを頑張って元気に毎日を過ごしてね★